Takako Ono    Pianist & Composer    

プロフィール 

写真家の両親の下に長女として横浜に生まれる。幼児期より芸術、舞台、色彩などに強い関心を見せ、本人の絶大な希望により『ヤマハ音楽教室幼児科課程』に入 室、初めての音楽教育を受ける。その後『ヤマハ専門コース』へのオーディションに合格、同コースにて4年間作曲、楽典、ピアノ演奏を壁真理子氏に師事、修了作曲フルー トとピアノのための"雪の幻想"作品4にてジュニアオリジナルコンサートに出演(当時10歳)。ヤマハ専門コース修了後、ピアノ演奏に重点を置き作曲とは距離を置くようになる。

桐朋学園大学演奏学科ピアノ専攻入学、二宮裕子氏に師事。在学中は音色、バランスに強く関心を持ち如何にピアノという楽器で歌うかを追求し続けた。

1999年渡独、リューベック音楽大学にてマンフレッド・フォック教授のもとで伝統的ドイツ音楽解釈を中心に学び、2001年よりニュルンベルグ音楽大学大学院にてヴォルフガング・マンツ教授に師事。総合的な楽曲理解、ダイナミックな構成力、確実なテクニックの追求、そしてピアニストとして揺るがない個性の確立を探求する。

またアナトール・ウゴルスキー, クラウス・ヘルヴィッヒ, レフ・ナウモフ、カタリーネ・ヴィッカース, ペーター・フォイヒトヴァンガ− , ジョン・ペリー各氏の講習会に参加、 それぞれの意義ある助言を得、より深い音楽性を知る。

在学中にモーツァルト協会室内楽コンクールに於いてピアノ三重奏にて優勝、ぺスカーラ国際ピアノコンクールにて三位入賞。2003年ドイツ国家演奏家資格を得て卒業。

オーケストラとの共演、ソロリサイタル,室内楽コンサート、録音など演奏活動を重ねていくうち ある時過去の偉大な作曲家の残した芸術作品を再生するだけの役割でなく、また現代曲におけるモティーフの展開と不協和音を鳴らし続ける役割でもなく、自分の現在の感覚で心に共鳴した瞬間を再生したい”という強い思いがこみ上げ 2007年より再び作曲活動を開始。CD“インプレッション”(ドイツ・パグマレーベル)にラヴェル、ドビュッシーの作品と共に自作曲を録音。また“ピアノトリオ1&2”自作曲のみ収録のCDもリリースされている。なかでも作品”俳句組曲”(フルート、チェロ、ピアノ)”時空”(2本フルート、ピアノ)はドイツ・シュリンクス出版社より楽譜出版され日本でも輸入販売されている。またピアノ、器楽曲作品の他、合唱団、邦楽演奏家、またジャズバンドへの楽曲提供なども行っている。

もう一度作曲を試みる事により過去の大作曲家に対し一層深い畏敬の念を抱きつつ、さらに自分の音楽界を模続し続けるける。

2015年クラシックラジオ(ドイツ)より Young Classix Award 2015 に選出される。ピアノとオーケストラのための作曲「5Elements」がドイツ(2017)と日本(2018)にて阪哲朗氏の指揮により上演される。

2021年 第19回クーラウ国際フルートコンクールの課題曲に ”時空”作品25が選ばれる。2つのアルバム”Takako Ono Works JIKU" "Ensemble Lunata JIKU" をリリース。

2022年には、2本のフルートとピアノのための「予言の鳥」と2本のフルートのための「夜の城」の2作品がFurore出版(ドイツ、カッセル)より出版され、フランスでの国際フルートコンベンションにて発表される。

2023年オーケストラ作品による自作曲プロジェクトコンサート”Kunst trifft Komposition 7"にて弦楽オーケストラ作品” beyond the aurora"の世界初演を連邦政府の文化メディア部門プロジェクト奨励を受け行う。